予防歯科
虫歯・歯周病を事前に予防~予防歯科
「歯医者には歯が痛くなってから行けばよい」あなたは歯についてこんな風に思っていらっしゃいませんか。「予防歯科」とは、これまでの「痛くなったら治療する」という考え方とは異なり、「お口の健康を維持する」という歯科スタイルのことです。
「治療をしたはずの歯が、何度も虫歯になってしまう」方や、「ブラッシングをしているはずなのに、虫歯になりやすい」という方、ぜひ予防歯科を検討してみてはいかがでしょうか。
このコンテンツでは、当院の予防歯科についてご紹介します。
ガンコな細菌を薬剤で除去~3DS
3DS(dental drug delivery system)は薬剤を唾液から一定時間直接作用、隔離することでその薬効をより期待できるようにするシステムです。
口腔には唾液があるため薬剤をその場所に留めることが難しくドラッグリテーナー(マウスピースに類似したもの)に薬剤を塗布し一定時間装着します。ただし、歯石や歯垢、バイオフィルムなどが歯面に付着したままでは効果は期待できないため、PMTCにより薬剤が直接歯面に作用できる環境を整える必要があります。
プロによる歯のクリーニング~PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCとは歯冠や歯根表面に付着している歯垢や歯石を、歯科医師もしくは歯科衛生士が除去し、歯垢・歯石が再度付着しにくい環境をつくる行為をいいます(Professional Mechanical Tooth Cleaning)。
時間の経過していない歯垢は歯ブラシで簡単に除去できます。しかし、次第に唾液中のカルシウムが沈着し、硬い歯石へと変化するため歯ブラシでは除去できなくなります。歯石の表面にはバイオフィルムとよばれる歯周病菌などの細菌が住みついています。
PMTCでは、これらの不純物を取り除き、歯面を滑沢にします。これにより、治療効果を高めたり、虫歯・歯周病を予防することが期待できます。また、白い歯や健康な歯肉を取り戻したり、口臭の改善などに効果があります。
効果的な歯磨きのアイテム
歯ブラシ・電動歯ブラシ
歯磨ペースト
フロス・歯間ブラシ
ご存知ですか?正しい歯の磨き方
歯磨きがもっと楽しくなる!歯医者さんオススメのブラッシング方法
虫歯・歯周病を予防するには、毎日の患者さん自身によるブラッシングが大切です。ところで、皆さんは正しいブラッシング方法をご存知ですか?
このコンテンツでは、虫歯・歯周病を防ぐための正しい歯の磨き方についてご紹介いたします。
歯周病の治療のためにも不可欠なブラッシング方法です。
失敗しない!歯ブラシの選び方
歯ブラシは多くの種類があります。硬さ、ヘッドの大きさ、柄の太さや長さなどです。
これらは、ご自分の口腔の大きさや歯列などにあったものを選択する必要があります。最近では目的によっての歯ブラシが開発されています。歯周病予防用、虫歯予防用、治療用、術後用など色々な歯ブラシが市販されています。
歯ブラシは単に虫歯や歯周病の予防のみに使用するだけではなく治療の一環として使用するものもあります。基本的には通常のタイプの歯ブラシが主体になりますが口腔の状態によっては補助用具としてデンタルフロスや歯間ブラシ、ポイントブラシなども正しく使用すると有効な場合があります。
また、舌ブラシを使用することで口腔内の細菌を飛躍的に減少させることができます。
正しい歯の磨き方
歯周病の予防(治療)
ポイントは3つです。
- ポケット(歯と歯肉の間にある溝)に歯の面に沿って毛先を挿入する。
- ポケットの底部に毛先が到達したら、挿入方向への力を抜きます。
- 歯ブラシを振動させます(歯ブラシを揺らす幅はイメージ的には1㎜~2㎜という感じです)。
虫歯の予防(治療)
歯ブラシの動かし方は楕円を描いたり、歯ブラシを縦にして上下に動かすいわゆる縦磨き(初期虫歯では正しいブラッシングを継続することで治る可能性があります)
着色の予防
研磨剤が入っているペーストを使用し、歯面全体を力を抜いて軽くブラッシングです。もし、これらの正しいブラッシング法で出血してくる場合や痛みが取れないようであれば歯肉炎や歯周病、歯肉の他の問題が起きている可能性があります。歯科での診察をお勧めします。
歯を磨く順番は?
磨き残しの無いように、磨く順番を決めておくと良いでしょう。右利きの人は、磨きにくい右下内側から左下内側へ、下の内側が終わったら上の内側へ。下と上の内側が終わったら、右上の外側……という順番です。磨いていない場所がないよう気をつけください。左利きの方は、左下内側からすすめると良いでしょう。
歯磨きの時間は?
きちんと行うと慣れない人なら5分から10分。慣れた人でも最低3分から4分必要です(実際に丁寧に行うと5分はかかります)洗面所で鏡を見ながら毎日行うと長続きしません。お風呂に入りながら、テレビや新聞を見ながら、いわゆる「ながらミガキ」をおすすめします。
当院オススメの電動歯ブラシ
フィリップス ソニッケアー エキスパート クリーン
- 手磨きの10倍の歯垢除去能力
- ソニッケアー の音波テクノロジーで歯垢を叩き浮かせ、歯垢をはらい落すと同時に、アンパス慰留で歯管などの汚れも徹底除去
- アプリと、連動して、歯磨きの状態を記録。定期的に配信されるプログレスレポートで、歯磨きの改善点を把握
PRINIA Smile ジーシー Panasonic
パワーコントロール機能を新たに搭載し、効果的にプラークを除去し、効果的にプラーク除去。3つのモードとブラシの組み合わせにより、口腔内の状況に合わせた処方ができる音波振動ブラシです。
ヨコ磨きの動きで歯肉を傷つけにくく、いつものて磨きと同じ感覚でブラッシング できます。パワフルな「clean」、普段使いの「normal」、振動の優しい「S―soft」の3つのモードにより、幅浩世代にお使いいただけます。また、プラークを効率よく落とす「マルチフィットブラシ」、細かい部分に優しくアプローチできる「未修極細毛ブラシ」、ポイントケア用の「ワンタフトブラシ」を標準で付属しているので、様々な口腔内に適応できます。